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逆境に負けない 復興願うヒマワリ大輪 気仙沼→柳井のフラワーランド

 柳井市新庄のやまぐちフラワーランドで、宮城県気仙沼市で取れた種から育てたヒマワリが大輪を咲かせている。東日本大震災の被災地に思いを寄せてほしいと、6月から育ててきた。秋に採取する種は無料で配り、栽培の輪を広げてもらう考えだ。(井上龍太郎)

 ヒマワリは園内のコミュニティーガーデンに咲いている。約17平方メートルの花壇に、高さ1・5~2・5メートルに育った100本が鮮やかな花をつけている。

 震災で店舗を失った飲食店などが入る気仙沼市の「気仙沼鹿折復幸マルシェ」では、復興の象徴としてヒマワリの種が配られている。震災ボランティアで同市を訪れた周南市の女性が5月、持ち帰った種をフラワーランドに寄贈。同園は持ち込みは原則受け付けていないが、支援の一環として育てることにした。

 見ごろは今月下旬まで。10月ごろに種を採取する。種の配布日は今後決めるという。

 また、園内では宮城県の石巻市や亘理町などの震災写真約100枚の企画展を、21日まで開いている。同園の藤村英明企画班長(46)は「花を観賞しながら、震災の記憶とも向き合ってほしい」と話している。

(2013年8月14日朝刊掲載)

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