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ヒロシマの記憶 笹賀さん作品展 東広島

 広島県東広島市高屋町杵原の呉信用金庫高屋支店、くれしんギャラリーで広島市安芸区の画家笹賀捨雄さん(82)の作品展「遺(のこ)された記憶」が開かれている。31日まで。

 笹賀さんは呉市広大新開の出身。旧呉海軍工廠(こうしょう)で作業中だった14歳の時、原爆投下による閃光(せんこう)を目にした。1993年、友人に聞いた被爆体験から着想し、燃え上がるヒロシマを赤や黒で描いた「劫火(ごうか)」シリーズの制作を始めた。

 同シリーズや広島市の平和大通りの新緑を表現した「風景」など大型の油絵計5点が並ぶ。笹賀さんは「ヒロシマで何があったか思いをはせてほしい」と話していた。

 作品の寄贈を受けた呉信金が企画した。午前9時~午後4時半。土、日曜は午前10時半~午後6時。無料。(新谷枝里子)

(2013年8月14日朝刊掲載)

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