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異文化への理解誓う 広島 平和未来会議が閉幕

 国内外の高校生や大学生たち41人が被爆地広島に集い、核兵器廃絶や平和の実現に向けて意見を交わす「青少年国際平和未来会議ヒロシマ2013」は14日、「異文化への不理解は平和を脅かす」として国際理解を誓う宣言「ヒロシマアピール」を発表し、10日間の日程を終えた。

 広島市中区の原爆資料館東館であった閉会式で出席者を代表し、ロシア・ボルゴグラード市のイリヤ・スミノフさん(21)と、広島修道大4年増田理沙さん(22)=安佐北区=が読み上げた。平和をテーマにした各国の歌の発表やスピーチもあった。

 会議は広島国際青少年協会、広島市教委などでつくる実行委員会が主催。広島市内の高校、大学生20人に加え、姉妹友好都市のドイツ・ハノーバー市、中国・重慶市など海外6市から21人が参加した。5日から合宿形式で平和学習などに取り組み、アピールの文面を練ってきた。

 広島修道大3年城楽こよみさん(21)=東区=は「他文化を知り、自分の固定観念をなくすのが、平和に近づく一歩と学んだ」。スミノフさんは「広島に来る前は核抑止力が必要と思っていた。世界滅亡の危機を避けるためにも核兵器廃絶が不可欠だと考え直した」と振り返った。(田中美千子)

(2013年8月15日朝刊掲載)

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