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終戦に思い 平和の尊さ再認識 大空襲 戦没者を慰霊 岩国

 終戦前日の岩国大空襲から68年たった14日、岩国市麻里布町の第3街区公園で戦没者慰霊祭があり、遺族や住民約50人が参列した。

 空襲があった午前11時15分にサイレンが鳴り、黙とうした。麻里布地区自治会連合会の木村建彦会長(68)が「忘れがちな平和の尊さを再認識し、後世に伝えていく」とあいさつ。参列者は公園内の平和記念碑前で順番に焼香し、犠牲者に祈りをささげた。

 岩国駅周辺一帯の空襲で、500人以上が亡くなったとされる。祖母を空襲で失った、今津町の渡辺黎子さん(80)は「この辺りは爆撃で穴ぼこだらけだった。二度と戦争を繰り返さないよう、若い世代に語り継がなければ」と話していた。(野田華奈子)

(2013年8月15日朝刊掲載)

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