×

ニュース

終戦に思い 平和の尊さ再認識 光旧海軍工廠の動員学徒しのぶ

 終戦前日の1945年8月14日に山口県光市の旧海軍工廠(こうしょう)で空襲の犠牲になった旧制山口中の動員学徒の追悼式が14日、山口市糸米の山口高「平和の母子像」前であった。同期生や遺族ら約20人が青春を奪われた18人をしのび、手を合わせた。

 式では旧制山口中53・54期同期会の伊藤健生会長(84)が「鳥が飛ぶように爆弾が落ちてきて恐ろしかった」と空襲当時を振り返り、「終戦があと1日早かったら…。幼くして亡くなった同期生に礼をささげたい」などと追悼の言葉を述べた。

 山口中の生徒は海軍工廠で魚雷などの兵器製造に従事し、B29の爆撃で亡くなった。(柳岡美緒)

(2013年8月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ