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戦争遺跡活用在り方を探る 倉敷 17日からシンポ

 戦争遺跡について考えるシンポジウムが17日から3日間、岡山県倉敷市水島東千鳥町の水島愛あいサロンなどである。戦争遺跡の保存活動に取り組む国内外の約40団体が整備や公開の在り方を話し合う。

 戦争遺跡保存全国ネットワーク(47団体、長野市)や、地元の団体でつくる実行委員会が主催。中国地方での戦争遺跡保存全国シンポは初めて。

 初日は、地元住民たちでつくる「亀島山地下工場を語りつぐ会」の村田秀石(しゅうせき)事務局長が、太平洋戦争末期に戦闘機部品製造場として築かれた倉敷市の亀島山地下工場跡地の保存や活用について話す。

 また、V2ロケット地下工場のあったドイツのミッテルバウ・ドーラ強制収容所記念館のイェンス・クリスチャン・バーグナー館長が、「ドイツの戦争遺跡―犠牲者に想(おも)いを馳(は)せて」をテーマに記念講演する。

 2日目は各団体が、戦争遺跡へのそれぞれの取り組みを報告。最終日は亀島山地下工場跡地を見学する。参加費は2千~千円(見学費は別)。実行委事務局(倉敷医療生協)Tel086(448)3369。(中井幹夫)

(2013年8月15日朝刊掲載)

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