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終戦の日 平和の鐘 世界に響け 高校生ら80人 中区で集い

 68回目の終戦の日の15日、広島市内では、戦争と原爆の惨禍が二度と繰り返されぬよう平和を誓う集いや、戦没者を追悼する慰霊祭などがあった。

 中区の平和記念公園では、園内の「平和の鐘」を突き、不戦を誓う集いがあった。広島ユネスコ協会の主催で、会員や高校生たち約80人が参加した。

 北川建次会長(78)はあいさつで、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本と中国の関係悪化や、北朝鮮の核開発問題に言及。「鐘を鳴らし、心に平和のとりでを築こう」と呼び掛けた。

 高校生や平和団体の代表たち4人が平和への思いをスピーチした。広島大付属高1年の長友千紘さん(15)は「私たちは戦争や原爆のことを後世に語り継がなければいけない」と強調。同校2年の村上綾さん(16)も「核兵器が使われれば人類は滅亡しかねない。ヒロシマを繰り返してはいけない」と訴えた。正午に全員で黙とうし、次々と鐘を突いた。立ち寄った観光客や市民も加わり、手を合わせた。(田中美千子)

(2013年8月16日朝刊掲載)

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