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核廃絶の訴え 継続誓う 被団協・高校生平和大使 ノーベル賞ならず

 ノーベル平和賞が発表された8日、候補に推薦されていた日本被団協(東京)や高校生平和大使の関係者が広島市内で記者会見した。受賞はならなかったが、核兵器廃絶に向けた取り組みの継続をあらためて誓った。

 日本被団協全国理事を務める広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長代行(79)は市役所で発表を見守った。受賞者の活動に「敬意を表したい」とした上で「核兵器の使用は地球、人類の破滅につながる。被爆者は高齢化しているが、核兵器廃絶を訴え続けるしかない」と力を込めた。

 核兵器廃絶の署名活動などを続ける高校生平和大使の広島地区代表も、東区のホテルで発表のインターネット中継を見た後、記者会見した。第24代の国泰寺高3年の佐々木梨央さん(18)=東区=と比治山女子高2年の高橋菜乃果さん(16)=安芸区、近畿大付属広島高福山校2年の大内由紀子さん(17)=福山市=の3人。大内さんは「粘り強く活動を続け、いつか平和賞を受賞できるような活動にしていきたい」と決意を新たにした。(明知隼二、小林可奈)

(2021年10月9日朝刊掲載)

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