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森滝共同代表 顧問に HANWA総会 足立氏が代表

 市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)」は9日、広島市中区の広島弁護士会館とオンラインで本年度の総会を開き、森滝春子共同代表の退任を了承した。青木克明医師も共同代表を退任し、いずれも顧問に就任。共同代表の1人だった足立修一弁護士が単独で代表を務める。

 HANWAは、反核団体や被爆者団体の枠を超え、個人の立場で結集しようと2001年に発足。森滝さんは当初から共同代表を務め、核実験やウラン採掘、原発事故も含めた核被害者を各国から招いて集会を開いたり、核兵器禁止条約の実現を訴える運動を進めたりしてきた。

 がん闘病中の森滝さんは「多くの皆さんに支えられて何とか続けてきた。最後の仕事として20年誌を作るとともに、顧問として頑張りたい」。広島共立病院(安佐南区)の院長などを務め、現在は東京に住む青木さんは「これからは、東京で被爆2世として活動しながらHANWAと関わっていく」と話していた。

 総会では、禁止条約への批准を日本政府や各国に求める活動の強化や、あらゆる核被害の根絶と被害者の救済など、10項目の活動方針を決めた。(金崎由美)

(2021年10月10日朝刊掲載)

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