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平和の鐘祈り響く 回天記念館にも70人 山口県周南市大津島

 旧日本軍の人間魚雷「回天」の基地があった山口県周南市大津島で終戦の日の15日、平和を願って鐘を鳴らす集会があった。約70人が参加し、戦争で犠牲になった人の冥福を祈った。

 回天記念館前にある鐘は、1943年に岩国市柱島沖で謎の爆沈をした戦艦陸奥の砲身が鋳込まれている。松本紀是館長(68)が「平和な時代に生きているありがたさをかみしめたい」とあいさつ。参加者は鐘の前で手を合わせ、鐘を突いた。

 広島市安芸区から初めて大津島を訪れたという中学2年秋本龍成君(14)は「若い人が命と引き換えに突撃し、今の日本がある。平和を守りたい」と話していた。

 集会は徳山ユネスコ協会(村田園会長)が2000年から開き、14回目。(岩崎秀史)

(2013年8月16日朝刊掲載)

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