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ネットで見る原爆の痕 グーグル歴史アーカイブ

広島・長崎の資料館 日本で初

 広島、長崎市にある二つの原爆資料館が19日、米インターネット検索大手のグーグルが世界の歴史遺産を紹介するサイト「グーグル歴史アーカイブ」に加わる。日本の施設では初めてで、被爆の実態をより広く世界に発信するのが狙い。

 歴史アーカイブは、世界の歴史的な出来事を、各国の美術館や博物館から寄せられた写真や文章を交えて解説するプロジェクト。現在、アウシュビッツ強制収容所(1940年代)▽ノルマンディー上陸作戦(44年)▽ベルリンの壁の崩壊(89年)―など約50項目を掲載する。

 グーグル社が二つの原爆資料館にそれぞれ協力を依頼。被爆者の遺品などをデジタル画像にし、説明文を加えてネットで公開する。

 グーグル社と二つの原爆資料館は19日、サイトの概要や公開資料を発表する。グーグルは自社のホームページ(HP)で、歴史アーカイブについて「多くの文化施設では資料を一般公開する機会が限られている。オンライン展示では歴史や背景、意味も詳しく知ることができる」としている。(加納亜弥)

(2013年8月17日朝刊掲載)

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