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がんす横丁 17日から復刻スタート

 「がんす横丁」シリーズは、「夢の盛り場―新天地界わいの思い出」に引き続き、シリーズ全体のタイトルにもなった「がんす横丁」を復刻し、17日から週1回掲載する。

 「がんす横丁」は1953年1月6日から3月26日まで、中国新聞夕刊に63回にわたり掲載した。「夢の盛り場」と同じく、文はNHK広島放送局でアナウンサーや芸能担当をした薄田(すすきだ)太郎(1902~67年)、絵は画家福井芳郎(1912~74年)が担った。

 「(原爆で)打ちのめされた裏小路の一隅から、在りし日の広島の幻影を偲(しの)んでみたい」と初回でつづるように、明治から大正、昭和初めにかけての広島の街と暮らしを、軽妙な文章と味わいのある挿絵でよみがえらせた連載。筆の赴くまま、広島にまつわる歴史秘話や人物伝なども交じる。

 同シリーズはさらに、「続がんす横丁」「がんす横丁完結編」「がんす夜話」などの題で61年まで、全7部を中国新聞紙上に掲載した。その後、4冊の本にまとめられ、73年に地元のたくみ出版(現たくみ工房、広島市西区)から刊行されている。

(2016年7月10日中国新聞セレクト掲載)

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