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核兵器廃絶へヒロシマ発信 市民団体がブルガリアで原爆展

■記者 有岡英俊

 広島市の市民団体「ひろしま・ブルガリア協会」(安佐北区)が29日から6月11日まで、ブルガリアの首都ソフィア市で原爆展を開く。協会の訪問団4人が28日、現地に出発する。

 ソフィア市の第18総合学校にある「日本ブルガリア教育文化センター」が会場となる。原爆投下直後の市街地の様子や放射線による被害、「原爆の子の像」建立のきっかけになった佐々木禎子さんを紹介する写真パネル56枚を展示する。被爆者の証言を集めたDVDも上映する。

 協会は2005年発足。これまで平和市長会議に加盟するカザンラク市などで、原爆展を計3回開催してきた。昨年6月にソフィア市を訪れた際、原爆展の開催を申し入れていた。

 訪問団は6月9日まで6都市を巡回。県内の子どもたちの絵画を贈り、今後の交流について意見交換する。今村功会長(64)は「核兵器廃絶に向けて、ヒロシマの心を訴えたい」と話している。

(2009年5月23日朝刊掲載)

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