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ユース大使3人を任命 HOPe 核兵器廃絶 世界に発信

 広島県などでつくる「へいわ創造機構ひろしま」(HOPe)は、核兵器のない世界の実現を世界へ発信する初代ユース大使に、日本とカンボジアの若者3人を任命した。公募で優秀な人材が集まったとして、予定していた1人から増やした。

 初代大使は、東広島市の県立広島高2年山崎麻菜美さん(16)、東京都の国際基督教大2年佐藤優実さん(20)=広島市中区出身、カンボジアの首都プノンペンの高校2年ヘング・ソクヒーングさん(16)。

 就任は1日付で、任期は2年。核保有国を含む核兵器廃絶の合意を2030年までに結ぶ「ひろしまイニシアチブ」を推進するため、核兵器禁止条約の締約国会議や会員制交流サイト(SNS)で国際社会へ発信する役割を担う。

 HOPeは、公募に応じた4カ国計9人の中から、核兵器廃絶への思いや行動力、語学力を踏まえて選んだ。3人それぞれに強みがあり、絞りきれなかったという。

 山崎さんは「原爆の記憶を若者に伝え、核兵器を廃絶する」、佐藤さんは「被害の悲惨さを継承するために知恵を絞る」とそれぞれアピールする。ヘングさんは8月、平和について英語で議論する県主催の催しに参加しており「世界を変え次の世代の手本となりたい」と意気込んでいる。(宮野史康)

(2021年10月13日朝刊掲載)

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