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学校現場の意見聴取へ はだしのゲン閲覧制限で松江市教委

 「はだしのゲン」の閲覧制限について、松江市教委の清水伸夫教育長は17日「学校現場の意見を聞く場を近く設ける」と表明した。要請を見直す考えは現時点でないとしたものの、各校長の考えを正確に把握する必要があるとの見解を示した。

 また清水教育長は「現場をまとめるため、あらためて教育委員の考えを確認し、統一する必要がある」と述べた。22日に開く教育委員会議で問題を議論するという。この日は、委員5人のうち清水教育長を含む委員4人が対応を協議。全委員が「ゲン」を読み、市教委が問題視した描写をチェックすることを決めた。

 市教委によると、閲覧制限を要請した昨年12月の校長会では「現場に最終判断を求められても困る」と1人が発言したが、明確な反対意見はなかったという。

 図書館のある市内の小学校34校、中学校15校のうち約8割に当たる39校が「ゲン」の全巻を図書館に置いている。各校は要請を受け入れ、一部の学校では貸し出しを禁じているという。(樋口浩二)

(2013年8月18日朝刊掲載)

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