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サッカー少年、震災復興の願い 広島でフェスタ開幕 

被災地含む16チーム熱戦

 サッカーの平和祈念U―12デンタルフェスタ2013(県サッカー協会主催)が17日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場で始まった。東日本大震災の被災地、岩手県宮古市のチームを初めて招き、福島県選抜も2年連続で出場。復興への思いを胸にピッチに立った。

 中国地方5県と長崎県を加えた計16の小学生チームが出場。開会式で広島市中区の選抜チームの清岡拓真主将(12)=舟入小6年=は「全力プレーで復興を目指す仲間と平和の大切さを訴える」と選手宣誓した。初日は4チームずつのリーグ戦で熱戦を繰り広げた。

 宮古市選抜の18人のうち6人は、いまも仮設住宅で暮らす。津波で自宅が全壊した小学6年の花輪夏輝選手(12)は「宮古も被爆地の広島のように必ず復興できる」と話した。

 福島県選抜の小学6年小林恒一選手(11)は16日に原爆資料館(中区)を訪れ被爆体験も聞いた。原発事故から1年間は屋外練習ができなかった。「思いっきりプレーできるのは平和だから。その大切さを感じている」

 大会は広島、長崎、岩手、福島の各県歯科医師会が特別協賛。大会最終日の18日は順位決定戦がある。(胡子洋)

(2013年8月18日朝刊掲載)

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