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核廃絶の訴え世界へ 高校生平和大使がスイスに出発

 ことしの高校生平和大使に選ばれた県内の高校生2人が17日、核兵器廃絶のスピーチをするスイス・ジュネーブの国連欧州本部に向け、広島を出発した。

 呉市の県立広島高2年松岡朱音さん(16)と、広島市安佐南区の広島大付属高1年小桜智穂さん(15)。出発式は南区のJR広島駅新幹線ホームであった。見送りの人に向け、松岡さんは「核兵器根絶の訴えをしっかり世界に届ける」と誓い、小桜さんも「被爆者に託された思いを伝える」と力を込めた。

 高校生平和大使は、長崎市の市民団体が毎年、全国公募。ことし選ばれた20人は、外務省が本年度創設した「ユース非核特使」も務める。20日、国連欧州本部に軍縮局長を訪ね、全員でスピーチをする。日本各地で高校生たちが集めた核兵器廃絶を求める約20万人分の署名も手渡す。現地でも署名活動などをし、23日に帰国する。(小笠原芳)

(2013年8月18日朝刊掲載)

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