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被災者が復興や訓練語る 福山市神辺で講演会

 東日本大震災の被災者3人が18日、福山市の市神辺文化会館で復興や命の大切さをテーマに体験談を語った=写真。市内の生徒や保護者たち約600人が聞き入った。

 3人は宮城県名取市で被災した仙台東高2年菊池雄也さん(17)と母親の訓子(のりこ)さん(49)=仙台市、名取市議山田司郎さん(50)=名取市。

 菊池さんは自宅のあった閖上(ゆりあげ)地区が津波で壊滅状態になり、高校生で閖上子ども会議を設立。子どもみこしを企画し、仮設住宅を練り歩いて住民を元気づけた活動を紹介した。「町の将来を担う世代の行動が復興に必要」と力を込めた。

 訓子さんは「津波の際は沿岸部に近づかず、自分の命は自分で守ってほしい」と訴えた。山田さんは防災訓練や非常食の備蓄の大切さを伝えた。

 PTA活動などを通して被災者と交流がある福山市PTA連合会が企画。福山市の常金中2年木村莉乃さん(14)は「震災を風化させてはいけないと思った」と話した。

(2013年8月19日朝刊掲載)

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