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被爆70年の事業案219件集まる 広島市公募

 広島市は19日、2015年に迎える被爆70年の記念事業の公募に、219件の提案が寄せられたと明らかにした。市民たち一般から121件、市職員から93件、匿名5件。原爆ドームが被爆する前の広島県産業奨励館の復元や、広島での日米親善野球などがあった。

 市は提案を参考に内部で検討を進め、来年2月ごろに被爆70年事業の基本計画を発表する。

 7月15日から1カ月間、募った。提案者のうち、一般は44人と16団体が応募。個人の内訳は市民32人、広島市以外の広島県民5人、山口、京都、山梨など県外在住者が7人。市職員は57人がアイデアを寄せた。

 提案の内容は、式典や会議、イベント開催が94件▽施設整備36件▽出版物刊行や映像製作25件▽その他64件。「旧市民球場跡地(中区)に広島県産業奨励館(現原爆ドーム)を復元する」「被爆地で日本のプロ野球と米大リーグの親善大会を開く」「世界中の高校生からデザイン画を募り、新たに平和の鐘をつくる」など多彩な内容が集まった。

 市は70年を「平和への思いを共有する年」と位置付けており、企画調整課は「平和への思いがにじむ案が多かった。十分に検討し、反映させたい」としている。(田中美千子)

(2013年8月20日朝刊掲載)

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