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日米露の若者 核軍縮探る オンライン会議 広島VR体験など紹介

 日本、米国とロシアの高校生が核軍縮について議論する国際会議「クリティカル・イッシューズ・フォーラム」の関連企画がオンラインで開かれた。NPO法人ピースカルチャービレッジ(三次市)のメアリー・ポピオさん(29)=広島市西区=が、自身が関わる最新技術を生かした平和活動の内容を報告した。ミドルベリー国際大学院モントレー校(カリフォルニア州)の研究所が主催した。

 被爆前や被爆時の広島を仮想現実(VR)で体験できるツアーについては、平和記念公園内のレストハウスを出発し、VRゴーグルを身に着けながら歩くルートや目にする映像を解説した。スマートフォンのカメラをかざすと、その場に被爆者の像が現れて証言するアプリも紹介。ポピオさんは「世界中で、将来にわたりヒロシマを学び、体験を継承してもらいたい」と強調した。

 「世界から核兵器をなくすために」がテーマの討論に、広島女学院高(中区)を卒業し、モントレー校で学ぶ倉光静都香さん(24)も登壇。「核が人間や環境に与える影響について話し合い、自分にも起きうると市民に認識してもらう必要がある」と話した。

 同会議は2015年に広島女学院中高でも開催している。担当する土岐雅子研究員(56)は「核問題について関心を持つ人はまだ少ない。コロナ禍でオンライン開催が続くが、若い世代の教育機会を維持したい」と話していた。(湯浅梨奈)

(2021年10月18日朝刊掲載)

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