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不戦と反核を語り継ぐ 戦没・原爆死没者を追悼 三原

 広島県三原市は17日、戦没者と原爆死没者を追悼する式典を同市宮浦の市芸術文化センターポポロで開いた。被爆者や遺族たち約500人が参列。平和への誓いを新たにした。

 平和の鐘の音に合わせて犠牲者の冥福を祈って黙とうした後、天満祥典市長が「平和の尊さを世界に訴え続けていく」と式辞を述べた。参列者は、ステージ前などに設けられた献花台に花を手向け、手を合わせた。

 市遺族会の平田修己会長(73)は「戦争を知らない世代が増える中、悲惨さを語り継いでいきたい」。市原爆被害者之会の苞山(ほうやま)正男会長(84)は「核は人類と共存できない。反核を訴え続ける」と話した。

 式は、両会が別々に開いていたが、会員の高齢化などで続けにくくなり、2年前に市が引き継いだ。今回で3回目。(鴻池尚)

(2013年8月18日朝刊掲載)

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