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平和推進会議が初会合 広島市議会 長崎市議会と連携へ

 広島市議会は6月に制定した平和推進基本条例を踏まえ、核兵器廃絶や世界平和の実現に向けた活動を企画立案する平和推進会議を設置し、20日に初会合を開いた。同じ被爆地の長崎市議会との連携などを盛り込んだ活動計画をまとめた。

 活動計画では、長崎市議会の核兵器廃絶市議会議員連盟との連携を明記。本年度は同議会と事務局レベルで協議を始め、核兵器廃絶に向けた国への要請活動をする。来年3月に予定されている核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加を広島、長崎の両市議会議長たちの連名で国に求めることなどを想定する。

 2022年度は、広島と長崎の原爆の日の式典に両市議会の議員が出席。意見交換会を検討する。国内外で視察した時などに、各都市の議会を通じて平和首長会議(会長・松井一実広島市長)への加盟や原爆展開催を呼び掛ける。23年度以降は、全国の市議を対象とした核兵器廃絶の研修会を開くほか、全国市議会議長会の調査・研究項目に平和を加えるよう働き掛ける。

 平和推進会議の代表を務める佐々木寿吉議長は「議会としての平和推進の体制ができた。今後、取り組みを加速させたい」と話した。(余村泰樹)

(2021年10月21日朝刊掲載)

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