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はだしのゲン「閲覧制限は必要ない」 湯崎知事見解

 広島県の湯崎英彦知事は20日の記者会見で、松江市教委が小中学校に閲覧制限を要請した漫画「はだしのゲン」について、被爆地広島の原爆被害の歴史を伝える役割を強調し「閲覧制限をする必要はない」との考えを示した。

 松江市教委が閲覧制限の理由に挙げる描写の過激さについて、湯崎知事は「発達段階に応じて理解を助ける指導をするのが望ましい」としながら「だからといって制限するのはどうか」とした。

 また、被爆地からの平和発信を目的に県などでつくる実行委員会が主催した「ピース・アーチ・ひろしま」の主要イベントについて「最終的には実行委が結果を検証し決定するが、来年度以降も継続したい」と述べた。

 主要イベントは7月27日から今月5日まで広島市中区で開催。コンサートや経済人による国際会議が目標動員数をほぼ達成した一方、NPO法人の活動を紹介するなどした屋外イベントは目標に届かなかった。(野崎建一郎)

(2013年8月21日朝刊掲載)

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