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核兵器廃絶めぐり討論 東京で原水協

■記者 岡田浩平

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会実行委員会が22日、都内で核兵器廃絶をテーマにパネル討論会を開いた。約100人が参加し、世界の核軍縮議論や核拡散防止の課題について理解を深めた。

 3人が討論した。ニューヨークでの核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委員会を傍聴した原水協の高草木博事務局長は、来春開かれる検討会議の議題で合意した点を評価。「核兵器廃絶を世界の政治日程にのせるべきだ」と強調した。

 日本大の野口邦和専任講師(放射線防護学)は、核拡散防止の手法として多国間でのウラン濃縮施設の管理徹底を提案した。新日本婦人の会の高田公子会長はオバマ米大統領にあてた手紙を紹介し「核兵器廃絶は女性共有の願い」と訴えた。

 討論に先立つ総会では、世界大会に向け核兵器廃絶を求める署名活動の強化などを申し合わせた。

(2009年5月23日朝刊掲載)

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