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広島県内の首長ら、米大統領に抗議文送付 米新型核実験「廃絶の流れそぐ」

 米国が4~6月に核兵器の性能を調べる新たなタイプの核実験をしていたのが分かった20日、広島市など広島県内の首長や議会議長は東京の米国大使館を通じ、オバマ大統領たちに抗議文を送った。

 広島市の松井一実市長は、核実験を繰り返す米国を「核兵器を持ち続ける意思を表したと受け取れる。断じて許せない」と非難。核兵器廃絶への努力を強く求めた。松井市長は平和首長会議の会長名でも抗議をした。

 広島市議会の碓井法明議長は「実験は核兵器の性能維持のため、という主張は到底受け入れられない」として、核実験の全面中止を求めた。広島県の湯崎英彦知事は「核兵器の非人道性を訴え、廃絶しようとする世界的潮流の勢いを失わせる」と批判。呉市の小村和年市長も抗議した。(岡田浩平)

(2013年8月21日朝刊掲載)

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