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　米海兵隊岩国基地のある山口県岩国市で１９日、米軍機とみられる航空機の騒音などへの苦情が８８件に上った。１日当たりの件数ではことし最多。市は基地に騒音の軽減を申し入れた。

　市基地政策課によると、うち１件を除く８７件は午後６～１０時に寄せられた。夜間飛行に対し「眠れない」「テレビの音が聞こえない」といった内容。市内北部の美和町など市街地に比べて普段苦情が少ない地域からも目立った。

　騒音は、滑走路に近い川口町１丁目で確認した８６・５デシベルが最高値。同課は「広範囲に飛行しており、数値は実態と関連付けられない」とみる。

　市は２０日午前、「滑走路の運用時間内でも騒音の軽減に努めてほしい」と申し入れた。市の照会に対し、基地側は「通常訓練が地元市民の方々に不都合であったことは遺憾」とし、「訓練全ては任務遂行に不可欠なもの」と回答した。

（２０１３年８月２１日朝刊掲載）