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神戸管制へ連絡3分後 F35B 萩・石見空港緊急着陸 現場には事後 島根県議会「検証を」

 米軍岩国基地(岩国市)所属で米海兵隊のステルス戦闘機F35Bの2機が今月5日に萩・石見空港(益田市)に緊急着陸した問題で、島根県は25日、パイロットから国土交通省神戸航空交通管制部に連絡が入り、3分後に着陸したと明らかにした。

 県防災部などによると、午後4時50分に同管制部にパイロットから緊急着陸の無線連絡が入り、同53分に着陸した。同空港の滑走路情報は国交省の大阪対空センターがリモート管理しており、同管制部から同センターを通じて石見空港管理所に電話が入ったのは着陸後だった。管理所は戦闘機がいきなり降りてきて混乱したという。

 県防災部が国交省から聞き取りこの日、県議会総務委員会に報告。委員からは「3分で空港に連絡できなかったのか、空港に連絡するまで戦闘機に待てと指示できなかったのか、検証が必要」との声が上がった。

 県は、20日に中国四国防衛局から「燃料低下による予防的な着陸」との基地側の説明について報告を受け、安全飛行への万全の措置を強く要請するよう改めて同局に申し入れた。(松本大典)

(2021年10月26日朝刊掲載)

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