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平和監視時計リセット 原爆資料館 米新型核実験に抗議

 米国が核兵器の性能を調べるための新たなタイプの核実験を5月15日に実施していたことが分かり、広島市中区の原爆資料館は21日、東館1階ロビーの地球平和監視時計に表示している「最後の核実験からの日数」を「190」から「98」に変えた。

 2001年8月6日に設置した時計は、各国が核実験をするたびに抗議の意味を込めて表示をリセットしており、今回で19回目。前回はことし2月12日の北朝鮮の地下核実験で、米国の核実験までの期間は92日だった。

 志賀賢治館長(60)が午後0時半、スイッチを操作してデジタル表示を変えた。4月に就任した志賀館長は「この役目だけはやりたくなかった。核兵器廃絶への決意を固めてもらうためにも、オバマ大統領は広島を訪れ、資料館を見学してほしい」と訴えた。(岡田浩平)

(2013年8月22日朝刊掲載)

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