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核廃絶 中高生1万7344筆 広島市長に署名託す

 核兵器廃絶を訴える署名活動「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」に参加した生徒5人が26日、広島市役所を訪れ、昨年4月からの1年間で集めた1万7344筆の署名を松井一実市長に渡した。平和首長会議(会長・松井市長)を通じて国連に届ける。

 広島女学院高(中区)2年の小川未玲さん(17)、猪ノ上彩栞(あやか)さん(16)、寺本紗彩(さや)さん(16)、盈進高(福山市)2年の伊藤咲夢(さくら)さん(16)、西田琉さん(16)の5人が訪問。校内のほか、趣旨に賛同する全国の中高25校の協力で集まった署名を松井市長に届けた。

 松井市長は「新型コロナウイルス禍の中で頑張ってもらった。平和を追求する気持ちを大事にしてほしい」とたたえた。伊藤さんは「被爆者の苦しみを原点に署名を集めた。市民の核兵器廃絶への思いを国連に届けてほしい」と願った。

 キャンペーンは2008年に両校などが始め、これまでに約64万筆を集めた。署名は毎年、首長会議に託して国連に届けている。(小林可奈)

(2021年10月27日朝刊掲載)

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