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原子力協定で核転用否定 インド大使が広島訪問

 インドのディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日大使が21日、広島市を初めて訪れた。核拡散防止条約(NPT)未加盟で核兵器を保有するインドと日本が締結に向け交渉を進める原子力協定について「エネルギー資源がないわが国にとって必要な原発の協定。核兵器は関係ない」とし、転用の可能性を否定した。

 NPT未加盟について「インドは世界規模の非核化を訴えており、国民と政府も核兵器の恐ろしさを認識している」と話した。

 ワドワ大使は原爆資料館(中区)を見学。志賀賢治館長の案内で原爆投下直後の被害を再現したパノラマ模型などに見入っていた。「罪のない多くの子どもたちが二度と犠牲になってはいけない」と話した。22日は湯崎英彦知事、松井一実市長と懇談する。(新山京子)

(2013年8月22日朝刊掲載)

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