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松井市長「広島参考に教材活用を」 「はだしのゲン」閲覧制限

 広島市の松井一実市長は21日の記者会見で、「はだしのゲン」の一部描写が過激として小中学校に閲覧制限を要請した松江市教委に対し、「教材として活用する広島市の取り組みを参考にしてほしい」と求めた。

 松井市長は「(松江市教委は)子どもの精神発達の段階で完全に害悪を排除しようとすることに、あまりに重きを置きすぎている」と指摘。広島市教委が本年度から平和教育の教材に、はだしのゲンを用いていることに触れ「(この漫画を読めば戦争と原爆の惨禍が)二度と繰り返されてはならないと思える」と強調した。

 広島市教委の独自テキスト「ひろしまへいわノート」は、小学3年ではだしのゲンを採用している。戦時中の暮らしや家族の絆、平和の大切さを伝えるのが狙いという。(加納亜弥)

(2013年8月22日朝刊掲載)

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