×

ニュース

アフガン人元留学生への支援要請 山口大に市民団体

 イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンにいる山口大(山口市)の元留学生を救おうと、山口市の市民団体「国際交流ひらかわの風の会」などは27日、同大を訪れ、国立大学協会と連携して政府に援助を働き掛けるよう求めた。

 中村幸士郎会長(79)や市議たち計7人が、岡正朗学長や次期学長の谷沢幸生副学長に伝えた。大学側の意向で話し合いは非公開。同会によると、大学側は情報収集中で前向きに支援を検討していると答えたという。中村会長は「大学とこれまで以上に連絡を取りながら支援したい」と話した。

 同会によると、元留学生の中には日本で教育を受けたことが原因で、職を失うなどタリバンの迫害を受けている人がいるという。同会は今月中旬、元留学生1人を日本に呼び戻すため、ビザ取得に必要な身元保証人になることを決め、手続きをしている。30日午前11時~午後3時に山口市滝町の県政資料館で現地に住む元留学生を支援しようと募金活動をする。(山下美波)

(2021年10月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ