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恒久平和実現へ 戦争の教訓刻む 柳井で戦没者追悼式

 柳井市は27日、同市柳井のアクティブやないで戦没者追悼式を営んだ。遺族たち24人が参加し、明治期から太平洋戦争にかけ陸軍や海軍に所属し犠牲になった1819人を慰霊した。

 市内の8遺族会の役員たちが参列し献花した。冒頭に井原健太郎市長が「今日の平和と豊かさは戦没者の尊い命の犠牲と遺族の深い悲しみの上に築かれた。恒久平和の実現に向け努力を重ねる」とあいさつした。

 市連合遺族会の森重淑子会長(80)は「英霊に祈ることができ感無量の思い。遺族は戦後、助け合い懸命に生き抜いた。戦争で心や体に負った傷は何年たっても癒えることはない」と遺族の胸の内を述べた。太平洋戦争末期で自分が4歳だった1945年7月、父清さんはフィリピンで戦死し遺骨は戻っていないという。

 市は例年4月に追悼式を開くが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。

(2021年10月28日朝刊掲載)

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