文科相は閲覧制限を容認 松江市教委のはだしのゲン閲覧制限
13年8月22日
松江市教委が「はだしのゲン」の閲覧制限を小中学校に要請していた問題で、下村博文文部科学相は21日の会見で、「表現の自由を侵すとの批判は当たらず、問題ない」と同市教委の判断を是認する考えを示した。
下村氏は、教育委員会の図書選択について「教育委員会は発達段階における教育的配慮から、自由な閲覧を避ける権限を持っている」と説明。要請について「教育長の判断は合法的で、文部科学省が指導するものではない」とした。
市教委が主張する「過激な描写」に関して「私も確認したが、教育上好ましくないと考える人が出てくるのはあり得る」と述べた。被爆体験の継承に作品が大きな役割を果たしているとの指摘には「学校の図書館以外で読める状況が社会全体で担保されていればいいのではないか」と話した。
また、菅義偉官房長官もこの日の会見で「教育委員会の判断で、学校に対し閲覧制限などの具体的な指示をすることは通常の権限の範囲内」との見解を示した。(坂田茂、城戸収)
(2013年8月22日朝刊掲載)
下村氏は、教育委員会の図書選択について「教育委員会は発達段階における教育的配慮から、自由な閲覧を避ける権限を持っている」と説明。要請について「教育長の判断は合法的で、文部科学省が指導するものではない」とした。
市教委が主張する「過激な描写」に関して「私も確認したが、教育上好ましくないと考える人が出てくるのはあり得る」と述べた。被爆体験の継承に作品が大きな役割を果たしているとの指摘には「学校の図書館以外で読める状況が社会全体で担保されていればいいのではないか」と話した。
また、菅義偉官房長官もこの日の会見で「教育委員会の判断で、学校に対し閲覧制限などの具体的な指示をすることは通常の権限の範囲内」との見解を示した。(坂田茂、城戸収)
(2013年8月22日朝刊掲載)