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はだしのゲン閲覧制限「きょうにも結論」 松江市教育委員長が批判受け意向

 松江市教委が漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を小中学校に要請した問題で、市教委の内藤富夫委員長は21日、中国新聞の取材に対し「私の責任で議論をまとめ22日にも結論を出す」と述べた。全国から批判が相次ぐ中、事態の早期決着に強い意欲を示した。

 内藤委員長は、22日に開く教育委員会議(5人)では委員長権限で問題を議案とする考えを表明。その上で要請を継続する是非について「個人的な思いは固まっている」と強調した。また、「ゲン」の学校図書館からの撤去を求めた市民の陳情を不採択とした市議会の判断を「妥当だった」と述べた。

 一方、市教委が学校図書館のある49小中学校の校長に、閲覧制限要請への対応や見解を尋ねたアンケートで、要請の撤回か見直しを求める意見がほぼ半数を占めたことが、市教委幹部への取材で分かった。アンケートは20日までに回収し、22日の教育委員会議で結果を報告する予定。同幹部は「現場の声は重く受け止める」と述べた。(樋口浩二、明知隼二)

(2013年8月22日朝刊掲載)

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