×

ニュース

エノラ・ゲイ出撃の地 テニアン島生徒 原爆考える 資料館見学  

 広島に原爆を落とした米軍機エノラ・ゲイが出撃した太平洋北マリアナ諸島(米自治領)のテニアン島にあるテニアン中高校の生徒2人が22日、広島市中区の原爆資料館を見学した。姉妹校の広陵高(安佐南区)の生徒たちが英語で案内。被爆の実態に触れ、平和への願いを共有した。

 いずれも高校2年のパメラ・バシナスさん(16)とジョセフ・リサマ君(15)。被爆後の爆心地付近の模型の前では復興の様子などを熱心に聞いた。バシナスさんは「私の島から原爆を落とした飛行機が飛び立ったのはとても嫌な歴史。広島の若者と平和を築く取り組みをしたい」と話した。

 2人は慰霊活動に取り組むNPO法人日本青年遺骨収集団(東京)の平和交流の一環で、サイパンの中学、高校生計3人と一緒に20日、来日した。23日は長崎市で原爆資料館などを見学。25日に帰国する。(岡田浩平)

(2013年8月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ