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広島復興の歴史 漫画を市に寄贈 中国放送、小中高向け300冊

 中国放送(広島市中区)は28日、被爆70年の2015年に同社の企画で発刊され、原爆被害から復興を目指す市民の奮闘を描いた「まんがで語りつぐ 広島の復興」300冊を市に贈った。市立の全小中高校213校と一部の区図書館で活用してもらう。

 宮迫良己社長たち3人が市役所を訪れ、松井一実市長に1冊を手渡した。宮迫社長は「子どもたちが広島の歴史を学ぶ一助としてほしい」と話した。松井市長は「漫画は頭に入りやすく過去の流れが分かりやすい。子どもの印象にも残る」と感謝していた。

 漫画は10章で構成。壊滅した街で電気や水道、路面電車などの復旧に奔走した市民の姿を伝える。同社が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)の一環で3月に増刷。従来版より薄く小さくし、手に取りやすくした。市が11月から始める「平和文化月間」に合わせて贈った。(新山創)

(2021年10月29日朝刊掲載)

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