被爆体験 児童に伝える 岩国の山田さん 平和の大切さ訴え
21年11月1日
岩国市原爆被害者の会の山田英子会長(86)が同市の市民文化会館で、宇部市の川上小の6年生91人に被爆当時の体験を語った。戦争の悲惨さと平和の大切さを訴え、児童たちは真剣な表情で聞き入った。
自作の紙芝居「英ちゃんと原爆」をスクリーンに映し出し、語り始めた。国民学校5年生の時に疎開していた広島県河内村(現広島市佐伯区)での暮らしや、原爆投下直後の状況を説明。黒焦げの遺体が運ばれてきた様子を説明する場面では、「胸が詰まる思いがして、今でも忘れられない」と話した。
最後に、「戦争は罪のない人が亡くなる。相手を思いやり、過ちを繰り返さないために歴史を学んで」と強く呼び掛けた。
児童たちは、戦争でつらかった体験や黒い雨の被害について質問。河村優花さん(11)は「平和のために戦争の恐ろしさを家族や下級生に伝えたい」と話した。
新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き修学旅行先を広島市から県内に変更した同小の依頼で語った。(黒川雅弘)
(2021年10月30日朝刊掲載)
自作の紙芝居「英ちゃんと原爆」をスクリーンに映し出し、語り始めた。国民学校5年生の時に疎開していた広島県河内村(現広島市佐伯区)での暮らしや、原爆投下直後の状況を説明。黒焦げの遺体が運ばれてきた様子を説明する場面では、「胸が詰まる思いがして、今でも忘れられない」と話した。
最後に、「戦争は罪のない人が亡くなる。相手を思いやり、過ちを繰り返さないために歴史を学んで」と強く呼び掛けた。
児童たちは、戦争でつらかった体験や黒い雨の被害について質問。河村優花さん(11)は「平和のために戦争の恐ろしさを家族や下級生に伝えたい」と話した。
新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き修学旅行先を広島市から県内に変更した同小の依頼で語った。(黒川雅弘)
(2021年10月30日朝刊掲載)