×

ニュース

府中市出身・作家山代巴の活躍に迫る きょうと来月 映画上映や生家跡散策

 広島県府中市出身の作家山代巴(写真・1912~2004年)の「100歳を迎える年」を祝い、地元の公民館クルトピア栗生で24日と来月21日、記念事業がある。地元出身の作家の活躍を伝えようと、同館が企画した。

 山代は、県立府中高等女学校(現府中高)を卒業。貧しい農村で働きながら生きる女性を描いた小説「荷車の歌」などの作品がある。被爆者の組織づくりに奔走するなど、平和運動にも尽力した。

 24日は午後1時半から同館で、荷車の歌の映画を上映する。来月21日は、午前10時から山代巴研究家の阿保国夫さん(三次市)が講演。生家跡や幼少時代の遊び場だった西龍寺など約3キロを散策する。

 企画した同館の羽紫尚美推進員は「山代巴を知らない子も増えている。より郷土を知るきっかけになれば」と話している。散策参加は、事前申し込みと100円が必要。同館Tel0847(45)3701。(筒井晴信)

(2013年8月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ