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平和の尊さ 無言の教え 被爆樹巡り原爆の影響学ぶ 中区

 樹木医の案内で被爆樹木を見学する催し「被爆樹めぐり」が7日、広島市中区であった。事前に応募した約20人が、原爆が木々の成長に及ぼした影響を学び、平和について考えた。

 樹木医の堀口力さん(76)=西区=が、平和大通りや白神社など5カ所に残る計約10本の被爆樹木を紹介。広島城跡では、爆心地から910メートルで被爆したクロガネモチなどを見学し「爆心地側の幹の成長が少ないため、木が爆心地の方に傾いている」と、原爆の熱線や放射線の影響とみられる特徴を解説。「被爆樹木は広島の歴史の証人だ」と強調した。

 中国四国博報堂(中区)と中国新聞社の共同企画「緑の伝言プロジェクト」の一環。牛田新町小6年岡本一真さん(11)=東区=は「原爆の影響や、それに耐えたさまざまな木が残っていることがよく分かった」と話していた。(水川恭輔)

(2021年11月8日朝刊掲載)

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