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北広島町に騒音測定器 米軍低空飛行で防衛局

 中国四国防衛局は26日、低空飛行する米軍機の目撃情報が多い広島県北広島町に騒音自動測定器を設置した。米軍の訓練空域「エリア567」内では初めてで、27日には同空域内の浜田市にも設置する。9月から本格的に測定し、月ごとのデータをホームページで公表する方針。

 測定器は五つのマイクで音の大きさや方向を捉え、専用の装置で記録する。北広島町西八幡原の町八幡出張所付近に設置した。業者が高さ5・2メートルの支柱の上部にマイクを取り付け、近くに装置を据えた。

 防衛局はこれまで、米海兵隊岩国基地(岩国市)の周辺地域に計20台の測定器を設置。訓練空域内にはなかったが、地元の要請が強いとして設置を決めた。「騒音の実態を踏まえ、今後の対応を検討したい」とする。

 広島県がまとめた昨年度の低空飛行の目撃件数によると、同町は県内市町で最多の740件。町は測定器を独自に4カ所設置し、1月から記録している。「国は測定値を基に被害の実態を的確に把握し、低空飛行の中止に向け最大限の努力をしてほしい」としている。(畑山尚史)

(2013年8月27日朝刊掲載)

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