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島根県旭に騒音測定器設置 米軍機低空飛行で防衛局 1日から観測

 中国四国防衛局は27日、米軍機の低空飛行が相次ぐ島根県浜田市旭町の島根あさひ社会復帰促進センター内に、騒音測定器を設置した。9月1日から観測し、データ提供を受ける県が公表する方針。

 旭町は米軍の訓練空域「エリア567」内にある。市が旭支所に設置した測定器では、ことし1~7月に70デシベル以上の騒音が261回あり、昨年1年間の件数を上回るペースになっている。

 測定器は高さ4メートル。ビジターセンターのバルコニーに設置された。五つのマイクで騒音の大きさや航空機の方向を捉える。26日には広島県北広島町にも設置した。費用は2カ所計約400万円。

 ビジターセンターには、認定こども園「あさひ子ども園」が隣接しており、騒音で泣きだす子もいるという。藤田美津恵園長(57)は「正確なデータを米軍に示して、訓練を止めてもらうことを願うばかり」と話していた。

 同市内には金城、弥栄両支所にも測定器があり、新たな設置で4器体制となった。(森田晃司)

(2013年8月28日朝刊掲載)

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