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F35、鳥と衝突 岩国基地所属 最も重大な事故

 米軍岩国基地(岩国市)に配備されている米海兵隊所属のステルス戦闘機F35Bが10月29日、離陸滑走中に鳥と衝突するバードストライクを起こし、米海軍安全センターが最も重大な事故と判断していたことが11日、分かった。

 中国四国防衛局から岩国市に入った連絡によると、F35Bはバードストライクのため離陸を中断した。乗組員にけがはなかった。米海軍安全センターは初期段階の評価として、損害額が250万ドル(約2億8500万円)を超える見込みであることから、事故の深刻度を示す4段階で最も重大な「クラスA」と判断している。

 市は5日に中国四国防衛局から事故の連絡を受けたが、公表しなかった。市基地政策課は「市民生活に特段の影響はないと判断した」としている。一方で市はさらなる情報を国に求めている。岩国基地所属のF35Bは2019年5月にもバードストライクを起こしている。(永山啓一)

(2021年11月12日朝刊掲載)

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