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松江市教委に賛否意見136件 「ゲン」閲覧制限撤回

 松江市教委が小中学校に対する漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を撤回したことを受け27日、市教委に全国から136件の意見が寄せられた。撤回に批判的な反応がほぼ半数を占めた一方で、評価する声もあった。

 批判では「教育上ふさわしい本なのか」「納得できない。撤回の理由を説明してほしい」といった内容が多かったという。職員は「手続きの不備を主な理由に教育委員会議で撤回が決まった」などと応じていた。

 一方「要請撤回は妥当な判断」と支持する声もあった。意見の内訳は電話94件、メール38件、ファクス4件。

 問題が発覚した16日以降、全国からの意見は平日100~400件台寄せられている。市教委は27日、庁舎の一室を電話対応専用とし、職員5人を配置した。

 市教委の古川康徳副教育長は「反響は想定の範囲内」と受け止めた。また「会議の決定を尊重する」として、28日に開く臨時の校長会で小中学校に要請の撤回を伝える考えをあらためて示した。(樋口浩二)

(2013年8月28日朝刊掲載)

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