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広島国際映画祭 19日から 銀幕の魅力 多彩な19作品 監督や俳優 トーク・意見交換会も

 「広島国際映画祭2021」が19~21日、広島市中区のNTTクレドホールをはじめ市内3カ所で開かれる。いずれも広島ロケで話題になった「孤狼(ころう)の血 LEVEL2」の白石和弥監督、「ドライブ・マイ・カー」の浜口竜介監督たちがゲストとして参加。原爆や平和のメッセージを伝える映画など国内外の計19作品を上映する。(木原由維)

 白石、浜口両監督は広島関連プログラム「ヒロシマEYE」に出席し、それぞれ広島ロケに込めた思いを語る。このプログラムでは計5作品を上映し、太平洋戦争中に原爆開発に携わった若者の苦悩を描いた「映画 太陽の子」の黒崎博監督も登壇する。横川シネマ(西区)などミニシアター4館を舞台とするオムニバス「THEATERS(シアターズ)」の沖正人監督(江田島市出身)たち3人のトークもある。

 特別招待は11作品。このうち「ヤクザと家族 The Family」は、映画祭代表の部谷京子さん(66)=南区出身=が美術監督を担った。裏社会と家族との間で揺れる男を主演した俳優綾野剛が、藤井道人監督と舞台裏を語り合う。

 同じく特別招待の「DIVOC―12(ディボック・トゥエルブ)」は、コロナ禍で苦境にある映画人への支援企画から生まれた。約10分の短編12本で構成。企画を進めた上田慎一郎監督たち3人が、コロナ禍の映画表現について話す。

 「短編ショーケース」と題し、台湾やロシアから個性豊かな短編作品を集めたプログラムも用意。コロナ禍で、昨年に続き海外ゲストの来日はかなわなかったが、各監督へのインタビュー動画を公開する。杉野希妃(南区出身)たち国内外で活躍する俳優が聞き手を務めた。意見交換会では、「この世界の片隅に」の片渕須直監督たち7人が順次登場。昨年同様、コンペティションは行わない。

 「ヤクザと家族」「ドライブ・マイ・カー」「孤狼の血」と、片渕監督の意見交換会は指定席券が必要。いずれも1800円。他の作品を自由に鑑賞できる1日券は1800円(中学生以下は無料)。映画祭事務局☎082(228)5226。

(2021年11月13日朝刊掲載)

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