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平和の祈り トロフィーに ひろしま男子駅伝 基町高生が制作中

 来年1月開催予定の天皇杯全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝)に向け、広島市中区の基町高の生徒が、優勝と入賞のチームに贈られるトロフィーを作っている。

 同高創造表現コースの生徒のうち、志願した1年生5人が11月初めに制作を開始。13日の作業では、陶芸用の土を延べ棒で厚さ8ミリに平たくし、花や鶴、ランナーなどの絵柄を表面にデザインした。それを上部がやや広くなるよう筒状に造形した。

 サイズは優勝用が高さ約35センチ、入賞用は約30センチ。11月中に素焼きし、平和記念公園(中区)内にある原爆の子の像に手向けられた折り鶴の灰をうわぐすりにして仕上げる。表面の花などは、15色を使い分けて彩色する。12月中旬の完成を目指す。

 メンバーの一人、谷口世那さん(16)は、中学時代に陸上部で活動し駅伝に興味があったため協力。「デザインの花のように、選手の笑顔や明るい未来が開いてほしい。ヒロシマの願いの発信に役立ちたい」と話していた。(桜井邦彦)

(2021年11月14日朝刊掲載)

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