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F35B 鳥と衝突 非公表に抗議文 岩国市へ市民団体

 米軍岩国基地に配備されているステルス戦闘機F35Bが離陸中に鳥と衝突した事故を受け、岩国市の市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は15日、市民に事故を公表しなかったとして、市に抗議文を提出した。

 抗議文は、F35Bが10月29日に鳥と衝突するバードストライクを起こし、米海軍安全センターが初期段階の評価として最も重大な事故を示す「クラスA」に分類したとの連絡を、市が5日に国から受けたが公表していないと指摘した。「基地関連の事故は市民生活に重大な影響を及ぼす。市民の知る権利を侵している」と主張している。

 同団体の桑原清共同代表から抗議文を受け取った市の山中法光基地政策担当部長は「県などと相談し、市民生活に特段影響がないと判断した。国が説明すべきだが、ケース・バイ・ケースで対応したい」と話した。

(2021年11月16日朝刊掲載)

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