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給油機配備 理解求める 中四国防衛局 鳥取県議会に説明

 中国四国防衛局は17日、航空自衛隊美保基地(境港市)への配備を鳥取県に申し入れている新型の空中給油機KC46Aについて、県議会に説明した。基地周辺で行った騒音測定の結果、既に運用されているC2輸送機と同程度だったと報告し、理解を求めた。

 防衛局の田実博幸企画部長たちが県議会全員協議会に出席した。10月29日に初号機が米空軍から納入された際に測定した同機とC2輸送機の騒音は、周辺13カ所いずれも交通量の多い道路に相当する80デシベルを下回ったと報告した。

 技術的課題として、逆光で給油用カメラ画像が不鮮明になるなどの3点に加え、自動操縦による予定経路の飛行ができなくなり手動操縦が必要となるなど2点が判明したと報告した。米軍が改修予定だが、改修前でも運用で安全確保が可能とした。

 KC46Aは輸送機でもあり、航空輸送業務という基地の位置付けは変わらず、1年後以降に正式配備する方針という。県議からは地域振興を求める声や、技術的課題が改善されない段階での配備を疑問視する意見などが出た。(小畑浩)

(2021年11月18日朝刊掲載)

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