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戦前や戦中 市民の生活 広島市中区で展示

 戦前、戦中の市民の暮らしや戦争被害を紹介する「平和のための広島の戦争展」が広島市中区大手町1丁目の県民文化センターで開かれている。県内の労働組合などでつくる実行委員会の主催で9月1日まで。無料。

 市民が寄せた生活品や軍服など約400点を展示。軍国主義がにじむ国民学校の国語の教科書は、戦後に黒く塗りつぶされた箇所が散見される。金属不足のため布で作ったバケツや陶器製の湯たんぽは、戦時下の苦難を伝えている。

 会場では、被爆者の証言ビデオも放映されている。訪れた廿日市市の主婦吉村由美子さん(63)は「戦争体験を風化させてはいけないとあらためて感じた」と話していた。

(2013年8月31日朝刊掲載)

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