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光の不発弾 陸自が撤去 作業3時間 住民ら一時避難

 9月に不発弾が見つかった、光市の日鉄ステンレス山口製造所の工事現場で21日、撤去作業があった。

 午前9時から、陸上自衛隊中部方面後方支援隊(京都市)が作業を開始。弾薬を破裂させる、弾頭と弾底にある2カ所の信管を取り除いた。信管回りにさびなどの固着物があったが、作業は順調に進み約3時間で終了した。

 現場から半径約300メートル以内は警戒区域となり、住民約270人と42事業所の従業員たちは市が設けた避難所などに一時避難した。国道188号の約1・3キロ区間も通行止めになり、周辺が渋滞した。

 不発弾は米国製の250キロ。現場周辺は戦前に旧海軍の光海軍工廠(こうしょう)が置かれ、1945年8月14日には米軍の空襲があった。同製造所が崩れた斜面の修復中に見つけた。市川熙市長は「各所の協力で安全に取り除くことができた」と話した。(山本真帆)

(2021年11月22日朝刊掲載)

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